SuperTuxとは、Linux向けに作られた、横スクロールアクションゲームです。
システムはスーパーマリオシリーズと全く同じ。パソコン版スーパーマリオとも言えるでしょう。
しかし、ステージによってはマリオと全く同じものも有りますが、ほとんどのステージはオリジナルのもの。プログラムも全て独自で、マリオがLinuxで進化したものとも考えられるでしょう。
SuperTuxの歴史と翻訳について
ABOUT SuperTux

僕が最初にプレイしたのは、幼稚園の頃、2007年の冬でした。
その頃のシステムは、マイルストーン1の最終バージョン、0.1.3でした。
スクロール方向も右しか進めず、敵キャラ、オブジェクトも少なく、お世辞にもいいものとは思いませんでした。
そこに、大きな転機が訪れます。
2006年の、バージョン0.3.0、マイルストーン2シリーズの最初のリリースです。
※当時パソコンは全て親の監督下だったので、0.3.0を遊びはじめたのは2008年でした。
バージョン0.3.0では、スクロール方向が上下左右、全ての方向に進めるようにました。
また、パスを設定して動かすスプリクト(マリオで言うリフト)、指定エリアに入るとどんな効果が現れるかプログラムできるスプリクトも登場。ステージ制作の柔軟性が大幅に向上しました。
システムプログラムも一新。知識があれば自分でキャラクター(スプリクト)を作れるようにもなりました。


0.1.3は、極めてシンプルでした。
エディタも、低機能でした。


見た目は変わっていませんが、システムは大幅に進化しました。
新しいキャラクター、新しい世界も登場しました。
更に進化は続きます。2008年のバージョン0.3.1の登場です。
このバージョンアップでの大きな変化は、ローカライズに対応したこと。つまり、各国語に翻訳できるようになったのです。当時は僕は小学1年生。英語の知識は全くありませんでした。残念ながらその時は、日本語翻訳版はなかったため、ローカライズは僕には無関係でした…
細かい変化では、アドオンに対応。既存のステージに加え、自分のやりたいステージを自分でダウンロードできるようになりました。
その後、0.3.2は事実上の欠番をし、0.3.3(2010年)、0.3.4(2012年)、0.3.5(2014年)と進化が進みます。
基本システムは0.3.0とは変化していませんが、細かいグラフィックのアップデート、オブジェクト、スプリクトはどんどん増えていきました。柔軟性の高さもどんどん上がっていきました。


微妙な進化が続きます。
アドオンの登場。(画面は0.3.3)
2015年になりました。そのときもまだ、日本語データはありませんでした。
ところが、大きな発見をしました。
ホームページを見ていたら、翻訳は有志連合が行っていることがわかりました。
日本語翻訳のプロジェクトも始まっていました。しかし、日本語は翻訳の担い手が居ませんでした。
このペースでは日本語化は出来ない。また、一部は翻訳されていましたが、日本人からしてみれば、
間違いが多かったり、また日常で使うことのないような言い回しで、不自然な翻訳でした。
You found a secret area! → ひみつ みつけた
abort lebel → あきめる
日本語の翻訳活動が始まっていたのは素晴らしいことですが、全てひらがなで、正直違和感を感じる翻訳でした。
どうせなら、自分で翻訳してしまおう。日本語翻訳チームの加入を出来るようSuperTuxチームに依頼しました。
1ヶ月待って、ついに日本語化チームへの参加を果たしました。
それから僕は、猛スピードで翻訳をしました。1日120件のペースで、翻訳しました。
10日ほどで、全てのテキストを日本語化しました。
その努力が実り、ついに2015年7月、最初の日本語テキストデータ、フォント画像が公式のデータに組み込まれました。ついに2015年12月の、バージョン0.4.0では、日本語データがデフォルトで搭載されるようになりました。
マイルストーン2
ローカライズ
日本語化の開始
目次


グラフィックの進化。

全ての基礎はここから始まった。

外観はほとんど変化していません。

日本語対応に。

全ての基礎はここから始まった。
Super Mario Bros 1-1

今後の予定
公式チームによると、SuperTuxの、マイルストーン3を開発する予定とのことです。